あなたは、自分の感情がよくわからないと悩んだことはありませんか?
例えば、
- 楽しい!
- 嬉しい!
こういった感情が、あまりよく分からないのであれば、
もしかしたらあなたは、毒親に育てられた人かもしれません。
自分の感情がよく分からなかった私
私の例に、自分の感情が分からなくなる原因について、ご説明します。
私は幼少から、
- 過干渉な父親
- 過保護な母親
の元で育ちました。
そのため、私がなにかに挑戦しようとしても、
- 『そんなことしようとするなんて、ダメだ!』
- 『そんなことしようとするなんて、大丈夫なの?』
と否定や不安を、子供にそのまま押し付けてしまいます。
こんな環境で育った子供がどうなるか?
子供は、自分の感情を抑え込むようになります。
なぜなら、子供は自分の感情を出すたびに、否定されたり不安を押し付けられるので、
子供は無意識に、自分の主張や感情を出すことに罪悪感を覚えてしまうからです。
その結果、子供は、楽しい、悲しいといった喜怒哀楽の感情を出してはいけないと思い込むようになってしまうんです。
これは、子供のころから無意識に身に付けてしまった『思考のクセ』でもあります。
そうして親の望むままに、自分の感情を抑えて育った結果、
大人になるころには、『自分は何がやりたいのか?』自分の意志が分からなくなっているのです。
このように、毒親の元で育った人間は受け身のスタンスで生きることになり、
自分の人生を生きようとする主体性が育ちません。
さらに、困ったことをあげると、就職して社会に出てからは、
- 周囲に気を遣って空気を読む
- 感情を抑えてガマンする
- 現実をみて諦める
といったが求められます。
そんな日々を過ごすうちに、自分の感情がますます分からなくなっていきます。
その結果、うつやひきこもり・不登校などに発展してしまうのです。
自分の感情を理解するには?
このように、毒親に育てられた子供は自分の感情が分からなくなっています。
そこで、どうすればいいのか?
それには、次のステップを踏んでいく必要があります。
- STEP①:認知の修正
- STEP②:感情を解放する
順番に解説していきます。
STEP①:認知の修正
あなたは、自分の感情は抑え込むべきだと思い込んでいませんか?
たとえば、幼少期の頃から感情を押し殺すことに慣れてしまっている場合、『感情を出すのは良くない』と無意識に思い込み(ブロック)があります。
でも、これは間違いだと気付いてください。
もし、この考え方がクセになっているのであれば、意識をして変えていく必要があります。
例えば、あなたは赤ちゃんのとき、感情をガマンしようと意識していたでしょうか?
おそらく、本能のまま感情をむき出しにされていた方が大半だと思います。
でも、赤ちゃんは感情をむき出しにしても、周りから怒られたり、否定されていませんよね。
むしろ、それでも愛してもらえていたハズ。
つまり、感情を出すことで嫌われると思い込んでいるのは、私たちが育つ過程で勝手に身に付けてしまった『思考のクセ』であることが分かりますよね。
STEP②:感情を解放する
『感情を出してはいけない』という思い込みに気付けたら、次に本来自分の感じていた自由な感情を取り戻していくことが必要です。
また、感情を出してはいけないということは、幼少期のころから『良い子でいる』『親のためにがんばる』など、役割を演じてしまっていた可能性があります。
ここでは、カウンセリングの一部ですが、軽いワークを行なってみたいと思います。
3歳~6歳の幼少期のあなたをイメージしてみてください。
幼少期のあなたは、
Q1:どんなことが楽しかったですか?
例)友達とかくれんぼをすること
Q2:人に相談できなかったことはありましたか?
例)お父さんとお母さんが、よくケンカしていたこと
Q3:相談できなかった出来事について、大人になった今は誰かに話せていますか?
例)今の恋人には話せている
Q4:自分の演じていた役割は何ですか?
例)お母さんの愚痴聞き役でいること、良い子でいること
Q5:役割を演じることでどんなメリットがあったのですか?
例)お母さんに認めてもらえた
Q6:将来は何になりたかったのですか?
例)お花屋さん、ウルトラマン
Q7:幼少期の自分にどんな言葉をかけますか?
例)よく頑張ったね。そんなに我慢しなくていいんだよ。
Q1~Q7に回答することで、幼少期のあなたを少しイメージすることはできたでしょうか。
イメージの中で、幼少期のあなたとじっくり会話をして楽しでみてくださいね。
大人になった今のあなたが、幼少期のあなたをありのままに認めてあげることができたら、このワークは成功です。
まとめ
毒親に育てられ、自分の感情が分からないという人は多いです。
なぜなら、子供のころに身に付けた『役割』を、大人になった今でも当てはめてしまっているからなんです。
それが、今のあなたの『思考のクセ』へとつながっていることもあるというわけですね。
私のカウンセリングでは、クライアント1人1人の思考のクセを見立て、その解決方法を探すお手伝いをしています。
ご興味のある方は、お問い合わせくださいね。