発達障害の子供への接し方はどうすればいいの?

あなたは、発達障害の子供の接し方に悩んだ経験はありませんか?

  • 子供と、どのように接すればいいのか分からない・・・。
  • どう接しすれば、子供が意欲的に活動してくれるのか?

私のカウンセリングに来られる方のなかにも、少なからずこのような親御さんがおられます。

 

発達障害を持っているお子様の中には、人からは理解されづらいため、孤独感を抱えている場合があります。

たとえば、

  • どうせ、自分は理解されない
  • どうせ、自分の気持ちは否定される

といったような気持ちです。

 

しかし、子供が起こす問題は、普通といわれる人からは理解されづらいものです。

そのため、

  • 「なんでウチの子供だけ、こんな風になってしまうの?」
  • 「子供が何を思って、考えているのか分からない・・・。」

と親でさえも、不安に思ってしまうのです。

 

そんな不安をかかえた態度は、知らず知らずのうちに子供に伝わっています。

そうなると、子供はますます「自分はダメなんだ」と劣等感を深めてしまうのです。

 

では、一体どうすればいいのか?

まずは、お子様に対して理解・共感を示しめてあげることです。

 

え、そんなこと、もうやっているよ。

と思われるかもしれまん。

 

しかし、無意識に子供に不安な気持ちをぶつけてしまったりしていませんか。

または、子供の気持ちを否定したり、「~しなさい!」とアドバイスしたりしていませんか。

 

いったん言いたいことはグッとこらえ、子供の気持ちに寄り添うことは思っている以上に難しいことです。

自分の子供だからこそ、言いたいことを言ってしまいそうになりますが、そこはいったんガマンしてください。

 

実は親御さんが、子供の気持ちに共感・理解を示さないことで、

  • 子供が家にひきこもる
  • 社会や学校で、コミュニケーションが上手くいかない
  • 劣等感の傷口を拡げる

という要因に、拍車をかけていることも少なくありません。

 

なぜなら、発達障害を持った子供は、自分の意見を認めてもらえた経験が少ないからです。

つまり、自分の意見や感情を、周りから受け入れてもらった経験が少ないため、劣等感や孤独感を抱えていることが多いというわけなんです。

 

たとえば、

子供:「今日は学校へ行きたくない」

親:「なんでよ?ちゃんと行きなさいよ!」

と、言ってしまったりする。

 

お子様からすると、『また否定された』という気持ちになります。

発達障害を持った子供は、脳の特性上、否定に強いとは言えません。

むしろ、否定されることに強い恐怖心を持っていることが多いです。

 

発達障害という脳機能の構造上、人より何倍も不安や劣等感を募らせやすいのです。

ましてや、普段から日常で周りとのコミュニケーションがズレることも多いため、否定や心にもない言葉を浴びせられ傷ついていることもあります。

 

そのため、親までもが、否定やアドバイスをくり返すのは避けるべきなのです。

否定される体験をくり返すうちに、

  • どうせ、自分は理解されない
  • どうせ、自分の気持ちは否定される

 

という思い込みで、劣等感がどんどん強化されていくからです。

まずは、親御さんが子供にとっての『安心・安全の場所』となってあげることが大切です。

 

丸ごと存在を受け入れてあげ、共感・理解を示してあげることです。

子供は『安心・安全の場所』があると、少しずつ自分から周りともコミュニケーションを取ろうと思いやすいです。

 

なぜなら、親という『安心・安全の場所』という、子供にとって安心できる場所があるからです。

では、子供に共感をくり返して、甘えさせ続ければいいの?と思われる方もいるかもしれません。

 

しかし、それは違います。

ここで言いたいことは、あくまでいきなり否定せずに、まずは共感・理解を示してあげることから始めてみてください。

ということです。

 

上記の例でいえば、甘えさせて学校を休ませろ ということではありません。

冒頭でもお伝えしたとおり、まずは子供の気持ちに、『共感・理解を示す』ということがポイントなのです。

 

ですので、上記の例でいえば、

子供:「今日は学校へ行きたくない」

親:「今日は行きたくないんだね。」

親;「体調でも悪いの?」

 

まずは先に気持ちに寄り添い、共感・理解を示してあげる。

その後に、どうして学校へ行きないのか理由を聞いてあげればいいのです。

まとめ

発達障害の子供は劣等感が大きくなりやすいです。

ですので、まずは否定するのではなく、まずは、理解・共感を示してあげてください。

そうすれば、子供との信頼関係がもっと深まるでしょう。

 

また、できないところばかりではなく、当たりまえにできていることにも目を向け、褒めてあげるようにしてください。

お子様が自信をつけ、才能や得意なことを伸ばすキッカケにもなるでしょう。