認知の歪み『投影』による対人ストレスとは?

あなたは、対人ストレスを感じたことはありませんか?

例えば、家に帰ってからも職場の上司のことで、

  • 上司のことをグルグル考えて怒りが止まらなかったり
  • 自分の言動に後悔して落ちこんだり

こういった対人関係のストレスの背景には、自分で自分のことをマイナス評価してしまっていることがあります。

 

対人ストレスを感じやすい人の特徴として、

  • 他人の目が異常に気になってしまう
  • 怒りや不安などの感情を出せない
  • 周囲に気を遣ってばかりいる

といったものがあげられます。

実はこれらは、すべて『思考のクセ』が原因になっていることがあります。

思考のクセを修正するには少し時間がかかりますが、この記事ではすぐにストレスを減らせる具体的な方法をお伝えします。

それは、

  • 他人から自分は、嫌われる
  • 他人から自分は、否定される

そんな無意識の思考のクセが、対人ストレスを大きくしている場合があります。

そこでこの記事では、対人ストレスを抱えてしまう理由と対策法について、

お伝えしていきます。

対人ストレスを抱えてしまう理由

対人ストレスを感じやすい理由のひとつとして、『思考のクセ』があります。

私の場合で、具体例を説明します。

例えば、私が20代のときに、上司より先に帰るときには「お先に失礼します」と、

挨拶してから会社を出るようにしていました。

しかし、上司から『お疲れ様でした』という返答がなかったのです。

すると、

  • 自分は上司から、嫌われたのはではないか?
  • 自分も残業するべきだったのではないか?
  • 明日、怒られるのではないか?

 

帰宅してからも、そのことがずっと頭をグルグルとかけ巡り、自分で不安を大きくしていたのです。

そのせいで、休日も他のことが手につかず、楽しめない。ということもよくありました。

そのため、常に頭はゴチャゴチャしていて、体が重い。

これは、知らず知らずのうちにストレス状態に陥っています。

 

なぜ、一言あいさつを返してもらえなかっただけで、こんなに不安を大きくしてしまうのでしょうか?

それは、私は他人から

  • 否定される
  • 嫌われる

という思い込みが、あったからでした。

 

私は過去に、親から否定されたり、友人から嫌われるということを経験していました。

その経験から、自分は否定されるという「思い込み」を作り、それを無意識に刷り込んでしまっていたのです。

そのセルフイメージを、上司にも『投影』して考えしまっていたというわけですね。

つまり、自分を否定しているというのは私自身だったのです。

 

ちなみに次の日、上司は何も気にしている様子はなく、普通に挨拶をしてれくました。

あんなに悩んでいたのに、取り越し苦労だったというわけです。

あなたも、自分自身は否定されるという思い込みから、知らず知らずに自分を苦しめていませんか?

これは、小さいころから、知らず知らずに身に付けてきた思考のクセでもあります。

 

対人関係のストレスを減らす対策法

こういった対人関係のストレスを簡単に止めるため方法を、2ステップでお伝えします。

  • STEP①:感情を否定せず、気付く
  • STEP②:思考を切り替える瞑想

ステップごとに、順番にみていきましょう。

STEP①:感情を否定せず、気付く

自分から感情が出てきたら、否定しないようにしてくだい。

ただ、受け止めて「観察」します。

上の例でいえば、

  • 『上司に嫌われたかもしれない』という不安
  • 『自分も残業するべきだった』という後悔

があったとします。

この場合、不安や後悔を感じている感情を、否定しなくていいんです。

感情を否定しまうと、

『こんな感情を自分はダメだ』と、

感情否定=自己否定につながります。

自己否定は、ますます不安を大きくさせ、身体を疲れさせます。

ですので、初めは小さな不安だったのに、自己否定することで、

ますます不安は大きくなっていくんです。

まずは、そのことに気付きましょう。

あなたは、知らず知らず自分を否定していませんか?

 

ただ、『自分は不安や後悔を感じているんだな』と気付き、口に出してみてください。

不安や後悔を感じてしまってもいいんです。

『こんな感情を感じてしまう自分はダメだ』と考える必要は、まったくありません。

感情を否定せず、ただ観察してみるのです。

STEP②:思考を切り替える瞑想

自分の感じている感情に気付き、観察できることができると気持ちが少し楽になります。

しかし、そこから思考の切り替えができないと、結局ストレス状態からは解放されませんよね。

上の例でいえば、『上司に嫌われたかもしれない』とグルグル悩んでしまう場合は、瞑想で思考を切り替えるというのも有効です。

 

私は、いつも対人ストレスで悩んだときには、瞑想を行っていました。

瞑想をおこなうことで、

  • ゴチャゴチャしていた頭がクリアになる
  • グッタリしていた身体が軽くなる

というメリットが得られます。

 

その結果、ストレスが減り、グルグル思考はおさまっていきます。

瞑想は5分から、場所を選ばず行える手軽なワークですので、ぜひ試してみてください。

まとめ

仕事で対人ストレスを感じやすい人の特徴として、子供時代に身に付けてきた『思考のクセ』や『思い込み』が関係している場合があります。

思考のクセ自体は、カウンセリングで修正していくことができます。

しかし、ここでは手軽に行えるワークとして、

  • STEP①:感情を否定せず、気付く
  • STEP②:思考を切り替える瞑想

という2ステップをご紹介しました。

私のカウンセリングでは、他にもいろいろな方法でその人にあった、対人ストレスの対処法をお伝えしています。

興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。