あなたは対人関係で、以下のようなストレスを抱えたことはありませんか?
たとえば、
- あの人は、わからず屋だ!
- 何で分かってくれないんだ!
と相手にイライラしてしまう。
相手のことを考えると、イライラが抑えられなくなり、ストレスで押しつぶされそうになってしまう。
このような、怒り・イライラの状態から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
それは、、、、
あなたの本当の感情に寄り添うことです。
怒りの感情に隠された本当の感情に寄り添うことで、怒りはス~と落ちついていくのです。
えっちょっと待って。
相手にイライラするのは本物の感情でしょ?と思われるかもしれません。
しかし、このような怒りの感情は、心理学の世界では『第2の感情』と言われます。
つまり、第二の感情である『怒り』という感情は、本当の感情を無視して抑えつけた結果、生まれてしまう偽物の感情とも言えるのです。
どういうことなのか?私の具体例をあげて、説明します。
第2の感情(怒り)に支配されていた私
以前、私は仕事が一杯一杯だったときに、上司から『これもやっとけ』と仕事のタスクを増やされたことがあります。
私はこのとき、上司に腹を立てました。
- 面倒くさい仕事だけ振ってきやがって
- いつも、やってもらって当たり前みたいな態度するな
と、イライラが止まらなかったのです。
ですので、当時は「怒り」の感情をむき出しにして、上司を責めていました。
- あの上司は、自分のことを全然わかってくれてない。
- 毎日イライラが止まらないのは、あの上司のせいだ。
しかし、あるとき気付きました。
私は上司に怒りの感情をもっていましたが、その原因は、認めてもらえてないことが『恐かった』から。
仕事を頑張っているつもりなのに認めてもらえず、もっと頑張れと言わんばかりに、仕事を上乗せされつづける毎日。
そんな状況に、
- 自分は認めてもらえてない。
- 自分という人間は軽く扱われている。
という恐れ・寂しさがあった。
怒りの感情の裏側には、そんな『恐れ』『寂しさ』の感情があることに気が付いたのです。
認めてもらえない『恐れ』『寂しさ』があったからこそ、相手(上司)に怒りをぶつけイライラしていたのです。
相手に対して怒りを出している間は、自分の本当の感情(恐れ)を見なくて済みますよね。
自分の本当の感情がわかったとき、相手への怒りが少しずつ収まっていくのを感じました。
なぜなら、自分の本当の感情にわかることで、自分の心自体が満足してくれるからです。
もちろん、これで相手にもわかってもらえればベストです。
しかし、まずは自分の本当の感情に気付くだけでも、ある程度、怒りの感情というのは収まってくれるものなのです。
怒りの感情から抜け出す方法
怒りの感情が出たときには、無意識で自覚できません。
私もまさか自分が、『恐れ』『寂しさ』を隠すために、『怒り』の感情を利用しているだなんて、思ってもみなかったからです。
ですので、相手への怒り・イライラが出てきたときには、「なんで、こんなに怒っているのだろう?」と、自分に問いかけてみてあげてほしいのです。
- 何かを恐がっているのかな?
- 悲しいのかな、寂しいのかな?
- 嫌われるのが恐いのかな?
こんな風に、自分に問いかけていくことで、あなたの本当の感情が見つかります。
あなたの本当の感情が見つかったとき、怒りに支配された感情から、抜け出すことができるのです。
まとめ
対人関係の怒り・イライラの正体は、第2の感情です。
つい、人は『怒りの感情』を利用して相手を責めてしまいます。
そうすることで、自分の本音の感情(第1の感情)を隠してしまうというわけですね。
そして、自分の本音の感情(第1の感情)に気付いてあげることで、怒りの感情(第2の感情)から抜け出すことができるというお話をしてきました。
誰もあなたの感情には、気付いてくれません。
まずは、自分の本当の感情に、あなたが気付いてあげましょう。